先月ねとぽよは「放課後インターネット2」というネット二次創作のイベントを開催しました。

 

BLサイトや夢小説は革命だった? 「放課後インターネット2」に参加してみた – ねとぽよ

 

 そのリサーチの中で、僕たちは「ちゃんねる系」というジャンルの小説を本格的に調べることになりました。

 これは、2ch風の小説のことを指していて、具体的には漫画やアニメのキャラクターたちが掲示板にレスをするように書かれた二次創作です。主にpixivを中心に創作されています。

(この辺の詳しい概要については、僕の説明を聞くよりも、2ch風小説 (にちゃんふうしょうせつ)とは【ピクシブ百科事典】をご覧ください!)

 

 インターネットの文化を愛するねとぽよは、2chの文体を使った創作があることを面白がりながら、みんなで読んでみました。その感想を伝え合う形で、ニワカながらに「ちゃんねる系」座談会を行いました。

 その記事は近日中に公開するので、ぜひ読んでいただきたいのです……が!! その前に、皆様にも、特に面白かったちゃんねる系小説をご紹介したいと思います!  

 

 ここでは分かりやすく紹介するためにも、特に面白かった形式のものを<実況系><キャラがスレ主系><モブ視点系><キャラが匿名系><2chではない系>と名付けてご紹介します。まずは、実況系から!

 

<実況系>

 

「ヒーローTV雑談会! 【折紙サイクロン・ワイルドタイガー編】」/「東雲@更新超低速(詳細プロフ)」の小説 [pixiv]

 

 前半はキャラクターが出演する架空の番組を、後半はその番組の実況スレの様子を、そのまま小説にしています。

 まるで、自分もタイバニの世界にいるネットユーザーと一緒にテレビを見ている気分になりました。自分が書き込めないのが不思議なくらいです。

 ちなみに、タイバニには2chの実況スレのような作品が妙に多かった印象があります

 

<キャラがスレ主系>

 

 作中キャラがスレ主になる小説もあります。『黒子のバスケ』では、特にこのパターンが多いです。

 ちゃんねる系の中でも一番読みやすいと、僕は思いました。

 

  「TDLに行く友人たちの誘いをこっぴどく断っておいてスネークする1」/「S井@11人目のバニライカー」の小説 [pixiv]  

 

 これなんかはまさにこの年頃の男の子がやりたいことなんじゃないかなと思います。

 黒子の特殊能力を生かしたスネークの様子が実況されています。    

 

 

 この作品では、別々の登場人物によって複数のスレッドが同時に立てられ、同時に進行していきます。大変興味深い力作でした。

 

  <モブ視点系>

 

ちゃんねる系には、あまり他では耳にしない「モブ」という言葉がよく登場します。 「モブ」とは、アニメのモブのような名も無き一般人のことです。 そんな彼らが原作のキャラたちと「たまたま駅でぶつかった」とか「ファミレスの隣の席に座ってる」とかという形で関わりを持ちます。 そんな「モブ」に視点を置いた小説がこちらです。

 

「【とりあえず】ワイルドタイガーに会いたいんだけど【会社まで来た】」/「きさらぎ@T&B面白かった」の小説 [pixiv]

たまたま登場人物からハンカチを借りた「モブ」のお話。

 

  「【分厚い】ヒーロー本担当のやつ集まれ 19【折紙】」/「氷紀」の小説 [pixiv]

作中キャラは一切出てこない、タイバニ世界の書店員さんたちだけの集まるスレを描いた小説。

 

  「【隣の席の】お前ら学校泣いてるぞ【会話がヤバイ】」/「つむお」の小説 [pixiv]

「こんな放課後あるある」とも「2chあるあるww」とも読めるこの小説。黒子たちが実際にやってると思うとゲラゲラ笑えます。

 

 作中キャラと同じくらい、名も無き「モブ」にもフォーカスを当てている作品たちです。キャラと同じ世界にいる「モブ」たちも、日々2chに書き込んでいるようです。「モブ」たちは、なぜか下手な小説のキャラクターよりもずっと感情移入しやすかったです。

 

<キャラが匿名系>

 

「「私、死んでもいいわ」と送信するスレ」/「藤之助」の小説 [pixiv]

 二葉亭四迷の「私、死んでもいいわ」を訳したら、キャラたちはなんと答えるかを妄想するだけの小説です。全員が匿名なので、誰がその回答をしているのか謎解きする楽しみもあります。

 

<2chではない系>

 

 ちゃんねる系が開いてしまった扉を、ある意味で最も端的に表してるのが、このパターンかなと思います。厳密にはちゃんねる系ではありませんが、あまりに存在が興味深かったので紹介します。ちゃんねる系の亜流と言っていいと思います。

 

Online Artist Community[pixiv]

 

 読んでみると、「スタンプはないし、これはLINEなのか?ww」とか「さすがに読みづらい」とつっこみどころは満載ですが、作りたくなる気持ちは分かります。この思いつきだけでも座布団をあげたいレベル。原作ではキャラがネットを使う描写など一切描かれませんからね……。黒子だって高校生ですからねー、そりゃLINEくらいやってますよね。

 2chが生まれて、はや十数年。今では2chまとめサイトを小学生が読む時代になり、創作のあり方に影響さえ与えています。時代の流れとともに、二次創作の想像力にもインターネットが根付いてきたということでしょうか。

 ここに紹介したのはほんの一部ですが、面白い「ちゃんねる系」小説はまだまだたくさんあります! みなさんもぜひ、目を通してみてください。それでは後日、ここに挙げた作品を踏まえて、ねとぽよの暇人たちが行った座談会を掲載します! お楽しみに!

 

 

 

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