ねとぽよは、夢小説について取り上げてきました。

 

 

これらを読んだ人が、Twitterでこんなことをつぶやいていました。

 

フォレストなどの携帯HPと普通の(?)サイトで小説の傾向がどう違うかとか誰か調べて欲しい。あとジャンル別とか……自分でやれっていう…

— 五日 (@_ituka) September 11, 2013

 

確かに、気になります。夢小説というと、みなさんは、携帯とPCどちらから読んでいましたか?

 

ちなみに、私の記憶では、PCからみた夢小説はどれもサイトデザインに凝っていて、ときにはカーソルのやじるしがかわいいキラキラのマークだったサイトもありました。それぞれの小説に背景がついていて、真っ黒の背景の右下に花の写真があったり、真っ白の背景にメリーゴーランドの写真があったり。

一方、携帯サイトはというと、魔法のiランドやフォレスト、個人的にはモバスペやナノも印象的です。短編が多く、次のページへを連打しまくってそのサイトの小説を読みつくすことも。背景は白か黒か灰色のイメージがありますね。

 

ドリーマーなみなさまにも、それぞれいろんな思い入れがあると思います。そこで、今回は5人の夢小説好きの女の子に、HPと携帯サイトの違いについて聞いてみました。

 

一人目 さよさんの話(10代後半)

 

私はずっと読む方も書く方もHP派でした。ガラケーが嫌で(笑)初めて持ったのがW-ZERO3だったくらいで、ほとんど触れる機会はありませんでした。最近ようやくガラケー版のサイトを作ったのですが、実際アクセス数って20:80くらいで携帯版の方が多いんですよね。読んでる層は圧倒的に携帯側に集中していて、HP夢は供給過多な感があります。

HP夢は作るのも読むのも手間がかかる。その分だけ読み応えがある作品が多いとは思うのですが、Twitter全盛のこの時代、そういうスタイルは合わないのかもしれません。
携帯夢はなんというか、自分の欲望に忠実な印象があります。ストーリーよりも萌えとときめき!特に裏は本当にもう、ヤってヤってヤリまくりみたいな、男性向け同人誌も真っ青な描写のところ、わりと多いです。女の性欲侮れない……。
HP夢は、特に最近は、「小説として」読まれることを意識したものが多いですね。ワナビーも多そうなので。直接的に欲望を発散してる携帯夢のほうは、ある意味「昔ながらの夢小説らしさ」があって、懐古厨としてはきらいになれないところがあります。

 

二人目 @_itukaさんのはなし

 

いちばん夢小説を読んでいた小・中学生の頃は携帯電話が今程普及していなかったため、必然的にPCで読むことがほとんどでした。

携帯夢が出始めてからいくつかのサイトを覗こうと思った事はありましたが、携帯夢のランキングに並ぶ「激裏」や「鬼畜」と言ったエロサイトの様な文句に「私の読みたいものとちがう……」と読む気が無くなっていたような。特にHP夢界隈は検索サイトが主流でかなり細かく傾向を選択できるのですが、携帯夢はランキングが主流で、人気のサイトが分かっても自分が読みたい傾向のサイトが見つけにくい構造なんです。

とはいえ、その後お気に入りの携帯夢サイトを見つけた事も多々ありましたし、PC夢と携帯夢の内容自体には差は殆ど無いのではないかと思っています。差といっても個人やコミュニティーの流行りの問題というか。

携帯夢サイトはその気軽さから、年齢層の低い書き手が多かったり新しいジャンルが入り込みやすかったりという特徴ががあるので、敢えていうならPC夢との差はその辺りから生まれるのでは、と今これを書いていて思えてきました。

PC夢ばかり読んでいるという割りに、携帯夢の話になってしまいました。正直なところPC夢はもう、量が多すぎてなんとも……。

 

三人目 ケタさんのはなし(20代前半)

 

ありがたいことに親がPCでのネット環境を早々に整えてくれていたおかげで、私が夢小説を読み始めた頃(2000年くらい?)PC同人サイトを駆け巡っていました。逆に携帯電話は他の子より多少遅かったと思います。そんなこともあって夢小説もPCから見ることが多かったのですが、のちのち携帯電話からサイトを見るようになってからも、やっぱりあまりなじめませんでした。

携帯サイトの方が読み応えのあるものが少ないとか、すぐ閉鎖してしまうとかそういう事情がありましたが、名前の登録を1つの話を読むたびにしなければならかなったことが大きかった気がします。もちろん、PCサイトも初めはそうだったのですが、私が夢小説をPCと携帯の両方から読むようになった頃には、PCサイトだと一度登録すればそのサイトの小説全てに適用されるタイプが主流だったので、ちまちま小さい画面でクリアボタンと名前登録をするのは面倒だったんですよね……。

それと、時代を下ると嫌われ夢のような、人を選ぶ夢小説も出てきて、それが私のみた範囲だと、携帯サイトが多かったので避けていたところもあります。なので、圧倒的にPCサイトを読んでいました。

 

四人目 ユーホさんのはなし(20代前半)

 

私は、HP夢と携帯夢をほぼ同じ割合で読んでいたと思います。もともとPC贔屓で、携帯はろくに見ていませんでしたが、HP夢の衰退は、携帯夢の隆盛でした。ある時携帯を見ると、そこにはかつてのHP夢のような賑いがあり、驚きました。HP夢は少なくなったけど、乙女の夢は、携帯に息づいていました。

 

作品の質は、HP夢の方が文章力が全体的に高く、1つの作品のボリュームがあったように思います。ですが、携帯夢も負けていません。HP夢が衰退していた時、携帯夢はどんどん増えていました。サーチやランキングがPCサイトより多く、探しやすい!すごくエロい作品も、HPより携帯の方が多かったように思います。

 

甘々、ほのぼのなどは、HPと携帯で差はないような気がしますが、携帯の方がSSがずっと多く、更新頻度も頻繁でした。また携帯の限界なのか、隠し方が甘いのか、裏夢はHPより多かった気がします。裏専門のサイトやサーチ、ランキングがあり、URL請求などがあっても、HP夢より格段に裏夢との距離は近かったはずです。

 

五人目 ねこザメさんのはなし(20代前半)

 

携帯サイトの夢小説を読んだのは、中学生になってからだったと思う。小3の頃からパソコン閲覧用のサイトを見てたせいか、当初、携帯サイトの夢小説は邪道だと思っていたし、パソコンサイトの方が好きだった。夢小説のクオリティーもサイトデザインも、パソコンサイトの方が充実していたように思う。

 

検索エンジンから初めてサイトを選ぶときには、紹介文やサイト名だけでなく、バナー絵も参考にしていた。バナーは本の表紙みたいなもんで、バナーのデザインを見ると大体サイトの雰囲気がわかる。パソコンサイトには大抵バナーが用意されていたけれど、携帯サイトにはない。だから一発で管理人の好みがわかりにくく、仕方ないからランキングサイトの上位から一つずつクリックして中身を見ていた。

 

バナーがないこと以外にも、当時携帯サイトではデザイン面などでもやれることが限られていて、サイトデザインが単調で味気なかった。パソコンサイトを初めて開いたとき、何故かBGMが流れ始めたり、夢小説の後ろに、左上背景固定でお空の写真があったりするようなデザインにとても興奮した。本の挿絵とも漫画や映画ともちょっと違うけれど、小説の雰囲気に合わせた背景絵があるだけで世界へ深く没頭できたように思う。

 

携帯サイトのデザインが、パソコン閲覧用サイトにかなわなかったのは仕方ない。じゃあ夢小説の中身がどうだった。これも大きな差があったと思う。携帯サイトの夢小説は、とにかく会話文多め、改行多めだった。なんだかスカスカしているのだ。パソコン閲覧用サイトでは、地の文をしっかり書いている印象がある。物語の中身の差異でいうと、携帯サイトの夢小説は圧倒的に裏がメインだった。とにかくエロだけは充実していた……というか、どのサイトも明らかに裏に力を入れていた。R指定や隠し部屋がない携帯サイトはなかったし、ランキングもほとんどが激裏、裏だった。

 

長々と書いてしまったけど、まとめると本命の恋人とじわじわ距離を詰めるストーリーがあるのがパソコン閲覧用サイト、即座に興奮できるストーリーがあるのが携帯サイト、というイメージが個人的にはあります。

 

まとめ

 

今回質問に答えてくれた人は、みんな早い時期から夢小説を読んでる方が多く、圧倒的にPC派が多かったですね。文章の質はPCのがいいので、夢小説を読み込むとなると自然にPCに向きやすいのでしょうか。PCと携帯の、サーチVSランキングの話は、夢小説読者なら「わかるわかる」と頷いたはず。

 

みんな揃って「携帯サイトは裏ばっかり」と言っていて、面白かったです。事実ですね。

携帯サイトは裏や嫌われ夢など、質を問わない、ニッチ向け小説が多かったのもみなさん共通の思い出みたいで面白かったです。

 

今回は20歳前後のお姉さんたちから話をお聞きしましたが、10代前半の子たちから聞くと、ずいぶん印象が変わるかもしれません。いつか取り上げたいと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加