先日より予告していた、ウディコン全作品紹介を始めたい。

 

第五回「WOLF RPGエディターコンテスト」、全作品紹介の告知

 

初回である今回は、全87作品のうち、5作品を紹介したいと思う。

 

今回紹介する5つのゲームを一言で表すと、「コンセプトの強さ」だ。

「『Saga』シリーズのようなRPG」、「『美味しんぼ』のような薀蓄テキスト」、「『実績解除』というシステムのゲーム化」…など、キーコンセプトが特徴的な作品をピックアップした。

各ゲームをオススメできる対象プレイヤーや、プレイして感じたクオリティやオススメ度を一行で表すコメントも各ゲーム紹介の冒頭に書いてみたので、プレイの参考にしてほしい。

 

では、最初の作品として、RPG『flamberge -フランベルジェ-』を紹介したい。

 

サガの魂を感じる!熱き血潮の思考型RPG-『flamberge -フランベルジェ-』

対象プレイヤー:RPGに「作業」ではなく「思考」を求める人

一行コメント:RPG好きも納得のクオリティ。新規性も感じる。ぜひプレイしてほしい。

 

真っ先にプレイ感想を言うとすれば、限定的な状況の中で、レベル上げといった作業でなく、プレイヤーの思考力が試されるRPGと感じた。

 

ちなみに、Twitterで「このゲームにはサガの魂を感じる……」と呟いたら、作者様が拾ってくれてお話しすることができました。

 

(サガ:スクウェア・エニックスの人気ゲームタイトルである『Saga』シリーズのこと)

 

やはりサガシリーズがお好きとのこと。通常の回復アイテムで戦闘不能状態が治療できたら、それはもうサガシリーズの魂を受け継ぐゲームといっても過言ではない(※過言です)

 

このゲームの特徴は、RPGでありながら、アクションゲームのような「ステージクリア型」になっているところだ。

ステージクリアごとにプレイ評価が行われ、たとえば、敵との戦闘回数が少ないほど好評価を得る。戦闘はシンボルエンカウント形式のため、プレイヤーの操作によって戦闘を回避できるようになっている。

逆に、戦闘回数を増やすごとに、キャラクターの能力が上がり、敵からアイテムを入手する機会も増える。そのかわり、一定回数を超えるとクリア評価は下がっていく。 

 

つまり、「敵を避けるか。戦うか?戦うにしても、倒せる敵は限られているため、どんなアイテムを持っている敵を倒すべきか?」という効率的な考えを働かせる必要がある。厳密なバランスにはまだ粗さを感じるものの、リソース管理という、RPGの一側面を特化させた優れたゲームだと思う。

 

魅力はそういったロジカルな部分だけではない。ドット絵のキャラがとにかく良く動く!  戦闘中に技を使ったときもそうだが、ボス戦前後の立ち回りは、音楽と相まってひじょうにカッコいい。RPGとしてのロジックの部分と、グラフィカルな演出のバランスが高水準にまとまっている作品だ。やりごたえのあるRPGを求めている人には、ぜひプレイして欲しい。

『美味しんぼ』を思い出す薀蓄料理テキスト!-『納豆』

対象プレイヤー:濃厚なテキストを楽しみながら、カジュアルにゲームを楽しみたい人

一行コメント:ゲームとしてはシンプルだが、個性的なテキストが頭一つ抜きんでている。

 

既に前回の記事では書いたが、次はリアル納豆かき混ぜゲーム『納豆』を紹介したい。

このゲームは、「納豆をいかに上手く混ぜるか」という行為をゲーム化したものだが、そういったゲームデザインの面もさることながら、注目すべき点はそのテキストセンスにあると思う。

上のゲーム画面のように、グルメ漫画『美味しんぼ』を髣髴とさせる、良い意味でうざったい長々とした納豆薀蓄テキストが次々と流れてくる。

『納豆』のゲームシステムの部分は、そこまで複雑なものではない。ただ、そういったメカニクスの他に、読ませるテキストで楽しませてくれるため、全体のバランスが優れている。1時間もしないうちにクリアできるので、テキストを読みつつゲームも触りたい人におすすめだ。

「実績解除」というシステムのゲーム化-『HEART』

対象プレイヤー既存のジャンルにとらわれないゲームに触れてみたいプレイヤー

一行コメント:ゲームの面白さとしてはクセがある。好みの分かれるプレイ感覚。

 

『HEART』をプレイしてみて、どういったジャンルかを説明するのが難しいが、これは「実績解除ゲーム」だと感じた。

 

ゲーム内の目標を達成するごとに「実績」を得ることができるシステムは多い。

「実績」とは、たとえば「○○という貴重なアイテムを○個入手する」「○○という敵を○分以内に倒す」といった特殊条件を達成することで与えられる、ゲーム内の賞のようなものだ。

それらの多くは、ゲームクリアするにあたって必要のないこともある。あくまでゲームを楽しみつくすための、やりこみ要素として用意されている。

 

そういったゲーム内のサブシステムであった「実績」を、ゲームクリアの直接条件にしたのが『HEART』だ。「移動する」「右クリックする」「1分間待つ」といった極めて簡単な操作を行う「実績」から始まり、それらを解除していくことでスコアとなる。私がこういった「実績解除」そのものを目的としたゲームデザインに触れてこなかったからかもしれないが。アイデアとして面白いと感じた作品だった。

ゴリラが手裏剣を破壊するアクションゲーム-『空飛ぶゴリラ』

対象プレイヤー:手軽に楽しめる、爽快なアクションゲームを求めるプレイヤー

一行コメント:ルールがとてもシンプルなため、1ステージ目のプレイで好みを判断できる

 

『空飛ぶゴリラ』は、空中を落下していくゴリラを操作し、ブーストを使って手裏剣を破壊する。爆弾にあたってはダメ。というゲームだ。文章にすると意味が不明になってしまって大変申し訳ないが、ルールとしてはそういうゲームだ。

このゲームの面白いポイントとして、ブーストを使ったゴリラが手裏剣を11連鎖で破壊するのが爽快だった。このように、文章で表現するのがひじょうに難しいゲームではあるので、興味を持った人はやってみてほしい。コンパクトなアクションゲームとして、まとまっていた出来だと感じた。

 

ウディコン投票のコメントでは、ゲームの説明不足の点に触れられていたが、たしかにその部分はもう少し配慮がされていても良かったと感じた。

たとえば、説明書のテキストを読んだものの、レベルが6つ用意されている中で「どうすれば次のレベルに進めるのか」という肝心な条件が分からなかった。実際は、どうやら一定のスコアを取れば進めるようだ。

安定感のあるシューティングを求める人に-『ライブラスフィア』

対象プレイヤー:手頃なシューティングゲームを求める人

一行コメント:ゲーム全体で尖った部分は少ないが、安定したクオリティを楽しめる。

 

今回最後に紹介する『ライブラスフィア』は、二人のキャラクターから自機を選択する縦スクロールシューティングゲームだ。

何度でもコンティニューが可能なため、シューティングゲームが苦手なユーザーでも最後まで進めることが出来るようになっている。ゲージを貯めて発動できる特殊な攻撃を使い、一度に多くの敵を倒すほど、自機の強化やハイスコアを狙えるシステムが特徴的だ。

 

また、システム面以外では選べる二人のキャラクターの立ち絵イラストや、敵のキャラの素材などが良く作りこまれていると感じた。

 

それ以外の部分では、シューティングとして「目新しい」「特殊だ」という部分は見られないと感じたが、それゆえにオーソドックスな安定感があると感じた。全5ステージの短編STGとしては、プレイして損はない。

 

今回は初回ということで、まず5作品を紹介した。

次回以降、また複数の作品を紹介して行こうと思う。

 

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