ごきげんよう。

 ねとぽよでは比較的、食に執着のない勢のさらりんです。どうして他の人たちよりも食べ物にこだわらないかというと、おそらく孤食が多いからだと思います。気取った言い方をしましたが、平たく言うとぼっち飯が多いからです。

 

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 ぼっち飯、さみしい……。たぶんモンハンの画像

 

 Twitterのせいでぼっち飯も社会的な相互行為に…?

 

  多くの人が言うように、食事は社会的行為だと思います。飲み会や食事会はもちろん、日々の昼食や家族ととる夕食も、作ってくれた人や同席している人との相互行為によって成り立つ社会的な行為です。しかし、一人で食べる食事(ぼっち飯)の場合、そこに同席する他者との相互行為はありませんでした。一人でラーメン屋さんに行っても、食券を渡して席に座ってラーメンを出されて手と口を動かして店を出るだけです。というか、2000年代前半まではこうだったと思います。

 

これぞ飯テロの王道、ラーメン!

 

こんなツイート深夜に流れてきたら、よだれ垂らしてふぁぼるしかない

 

  しかし、TwitterやLINEのようにリアルタイム性が高いサービスが普及した昨今では、少し事情が違うのではないでしょうか。なぜなら、そうした情報インフラが普及した世界では、一人でとる食事も社会的な行為になりうるからです。

 

 シャレオツなカフェでランチしてる俺、かっこいい。

 

 例えば、私のTLにはよく、ラーメンの写真が流れてきます。中には飯テロのためにGoogle画像検索からわざわざ引っ張ってこられたものもあるかもしれませんが、その多くは「二郎なう」「さっき中本食べた」のように、自分が食べた、もしくはこれから食べるものの写真です。一人でラーメンを食べるときに写真を撮りたくなる心理は、なんとなくわからなくもないです。

 

 また、ファミレスやファストフード店で、一人で食事をしている人を見ると、その多くがスマートフォンを触っています。食事をしながらのTwitterやLINEは、私にとってもあるあるです。食べているのは私一人でも、ネット上では他者とコミュニケーションをとり続けているのです。

 

 このように、リアルタイム性が高い情報インフラが普及した世界では、一人でとる食事も社会的な行為になりうると思います。目の前の食べ物以外にも、コミュニケーションをとり続ける相手がいる。そうすると、ぼっち飯のはずなのに一人っきりではないような、どこか落ち着かない気持ちになってきます。

 ここで気になってしまう視線は、物理的に感じることができない画面の向こう側の人々ではないし、お店にいる名前も知らない他者でもありません。もはや、何者でもない大きな視線のように感じられますが、強いて言うなら自分でしょうか。実際に他人から見られているわけではなくても、自分からみてかっこいい自分でありたい、という欲望が生まれているのかもしれません。そうすると、せっかくぼっち飯するならおしゃれな所の方がいいな、と思えてきます。どうせなら、ながらTwitterが(自分にとって)かっこよく見えるお店の方が良い。

 

 そこで、「Soup Stock Tokyo」です

 

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Soup Stock Tokyoの公式サイトSoup Stock Tokyo|食べるスープの専門店

 

 先週、平日の夜19時頃に恵比寿にあるスープストックにいきましたが、小さな店内にいる人の9割が女性客で、そのうちのさらに9割が一人客でした。元々座席も一人席ばかり作られていますし、駅からすぐなので一人でも入りやすい。それなのにおしゃれなので、Twitterしながらでもなんだかかっこいい。

 

 また、華麗にキメたおしゃれな姿を他者に公開することで、自己評価があがります。リアルでおしゃれに「ぼっち飯」をしている自分を、TLに見せたい気持ちが発生するのです。

 

 例えば、ネットのみなさんが大好きなスターバックスです。「スタバで勉強なう」がネットでよくdisられていますが、「読書なう」とつぶやいている時点でその人がやっていることはTwitterです。「スタバでTwitterなう」です。私も高校生のころはよくホイップとクリーム多めのキャラメルフラペチーノとザッハトルテの写真をとって「スタバなう」ツイートをしていました。

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昔の写真が出てきたので載せます。

 

 ですがだんだん、勉強禁止のスターバックスが増えてきたり、ネットでのスタバ勉強disが一般化していって、素直な気持ちでキャラメルフラペチーノの写真を撮れなくなりました。ただ飲んでるだけなのに、disられ率半端ない!

 

 駅ビルで食べられるオマール海老のビスクや東京ボルシチでいい

 

 スタバでもスープストックでも、おしゃれにぼっち飯するためにお金がかかってるのって、なんだか面白いですね。

 

 RUNWAY channnelで見つけた洋服が可愛過ぎて、衝動に任せTwitterにその服のURLを投稿することはしばしばありますが、さすがに自分が洋服を着ている姿を載せるのは自意識過剰みたいで、できない。一方で、食事はみんな行うことだから、写真を載せても嫌みがないな、と思います。

 

 それでも一人で時間を過ごす店の選び方で、おしゃれピーポーな自分になれて楽しいです。他人にアピールするというよりは、自分が着たい服を着るように選ぶ食事で、自分がすごしたい時間を過ごす、ことに近いと思います。スタバやスープストックにいるからといって毎回ネットで「〜なう」とつぶやくわけではないので、わざわざおしゃれ感のあるお店を選ぶ理由は、自分から見える自分をかっこよくしたいからじゃないかな、と考えられます。

 

 美味しいものと、そうでないものの違いなんてよく分からないし、どうせなら味よりもおしゃれ感のためにお金を使いたい。

 そもそも家で食事をとったり、中食で済ませてもいいのに、そこでわざわざ外で食べることで、手軽におしゃれ感のある時間を過ごせる。でも、それはどこか遠くにある高いお店の定食や、煙だらけの高級焼き肉店じゃなくて、駅ビルで食べられるオマール海老のビスクや東京ボルシチでいい。もちろん、スタバのフラペチーノでも。選択肢がたくさんあるのって楽しいですね。

 

 

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