嵐の松潤が演じる、天才ショコラティエの爽太が、キスしまくっててエロい。思わせぶりな態度で誘惑する人妻のサエコがリアル。エレナ役の水原希子がかわいい――1月13日から、フジテレビでドラマ「失恋ショコラティエ」が放送されています。原作は、水城せとなさんの描いたマンガです。第一話は、平均視聴率14.4%を記録しており、出だしも好調のようです。

 

【嵐】松本潤「失恋ショコラティエ」で濃厚キスシーン!セフレ(水原希子)など過激な内容にファン困惑

 

失恋ショコラティエ 1 (フラワーコミックスアルファ)

パティシエの息子である、主人公の爽太。高校時代に片想いをしていたサエコさんにこっぴどく振られたことをきっかけに、一念発起して、単身でパリに製菓修行へ旅立ちました。「彼女を振り向かせる」ことだけを考え、一人前のショコラティエとなった彼は日本に帰国し、自分の店を構えます。プロとして知名度を上げる彼の存在に気づいたサエコ――だが、彼女はすでに結婚してしまったのです。爽太の片想いと、サエコの揺れる気持ちはどう展開していくのか。爽太に思いを寄せ始めるエレナと、同僚の薫子さんの恋心はどう変化していくのか……。

 

 ドラマを見ている方や原作を読んでいる方ならご存知かと思いますが……「失恋ショコラティエ」の登場人物たち、恋愛に不器用すぎでしょ! そこで、今回は登場人物たちがどうやったら幸せになれるのか、をテーマに座談会をしました。

 

参加者は以下の三人です。女性遍歴を書いた自己紹介を送ってくれと言ったら、以下のような内容が届きました。

 

柑橘(24歳):今までデートしたことある女性は、20人前後。人生で一番クズかったのは、友達の女の子と飲んでて、サクっとやってみたら、他の男の名前で呼ばれたこと。騎乗位で楽しそうだった。ちなみに、彼女はもう3年いません。

大地(26歳):今までデートしたことある女性は、30人くらい。今までで一番クズなエピソードは、彼女がいる状況でTwitterでナンパしまくり、その手法をねとぽよ一号で記事にしたこと。さすがに別れることになりました。12/23に。

klov(27歳):今までデートしたことある女性は、15人くらい。婚約が決まってた元カノと飲みにいったとき、終電を逃したのでそのまま頂きました。その子は今年挙式をするそうです。

 

あああああああ……お前らクズじゃないですか(怒)!!!!

クズじゃないですか(怒)!!!!

(大事なことなので二回言いました)

 

でも、こんなにクズなら、きっと恋愛経験も豊富でしょう。この座談会では、百戦錬磨の彼らに「失恋ショコラティエ」の登場人物たちの恋愛模様を分析してもらいました。マンガ内の恋愛にマジレスするなんて……暇ですね。

 

続編が気になって仕方ない、マンガ版「失恋ショコラティエ」。今後どうやってストーリーが展開していくのでしょうか――この座談会が、その楽しみ方のヒントになるかもしれません。

 

自己紹介

——今回は、『失恋ショコラティエ』と作者の水城せとなさんについて、男性目線で語り合ってもらいます。それでは、みなさんに自己紹介をしていただきたいと思います。

 

柑橘 柑橘です。この作品にハマってる理由は、たった一つですね。サエコさんみたいな小悪魔系の元カノがいたんですよ(笑)。だから、主人公の爽太にめちゃくちゃ感情移入できる。

 もうね、運動部のエースと順々にいい感じになっていくような子で、僕は彼女のために他の男よりも魅力的になろうとして、ファッションの地獄に堕ちていったんだけど……。

 

――そこから柑橘さんは、ついにファッションで卒論を書くところまで行ってしまったんですね(笑)。

 

柑橘 最近になって彼女が結婚したという噂を聞きました……。とりあえず誰がなんと言おうと、僕はこの座談会では、徹底的に爽太擁護の立場をとりますね、はい(笑)。

 

大地 いやあ、いい話ですね。で、斉藤大地です。

 実は、僕は水城せとなは、BLから入ったんですよね(笑)。彼女の作品はどれも、心理描写が超卓抜なんです。男性主人公でも違和感ないし、BLも男性として素直に読めました。「なんでこんなに男の気持ちが分かるんだろう」って驚きましたね。ちなみに、BL以外の作品も結構読んでいて、「脳内ポイズンベリー」「放課後保健室」「黒薔薇アリス」も読んでます。男性にしては結構、詳しい方だと思いますね。

 

脳内ポイズンベリー 1 (クイーンズコミックス)

 

klov klovです。僕の場合は、もともと西炯子の作品が好きだったんですね。で、彼女と水城せとなのファンとクラスタが近いことに気づいて読みました。

 

ドラマ化が、想像以上に面白い件について

——今日は皆さんにはたっぷりとクズいエピソードを話してもらえたらと思うのですが(笑)、まずは先に、1月13日から放送が始まったドラマ版『失恋ショコラティエ』の感想を話しましょう。先日、第四話が放送されました。

 

大地 一番印象的だったのは、ショコ・ラ・ヴィのチョコをリアルに再現したものが一時間で即完してたところ! なんか、全部の設定が、現実感あるんだよね。アニメやマンガの実写化って、抵抗ある人も多いと思うんです。でも、失恋ショコラティエはキャラクター全員が「リアルにいそう」なんで、本当に違和感なく見れますね。それはやはり、原作で水城せとなが丁寧な手つきで、「リアルにありそうなドロドロの恋愛」を描いてからだと思う。

 

松潤主演で話題の『失恋ショコラティエ』チョコ、開店と同時に完売

 

柑橘 個人的にはキャストが気になったかなー。水原希子とか、「ヘルタースケルター」のイメージが強すぎるでしょ。

 

klov そうそう。水原希子がサエコの上位互換に見えちゃう(笑)。なんか、サエコさんがどうでもよくなりそうなんだよね。あと、原作のエレナはもうちょっとさわやかだっただろ、とかも思う。でも、見続けたくなる中毒性はある作品じゃないかな。普段ドラマ見てない人にもオススメしたいですね。

 

失恋ショコラティエを、キャラから斬る

 ――今日なのですが、司会のわたしからテーマを設けたいと思います。それは「このキャラはどうやったら幸せになれるのか」です。それを皆さんに聞きたい。

 

大地 それは、俺らに聞いていいのかな……(笑)。いやまあ、全然答えていきますけどね。

 

klov 人選が間違ってるでしょ(笑)。

 

――きっとクズ男である皆さんだから言えることがあると思いますよ(笑)。とりあえず、「失恋ショコラティエ」に登場するキャラクターを一人ひとり分析していきたいと思います。

 

爽太は振られても大丈夫でしょ!

――まず爽太です! 一人前のショコラティエとなって、サエコさんを振り向かせようと必死に奮闘していますね。じゃあ、柑橘さんから。

 

柑橘 客観的には読めないから、何とも言えないよね……。

 自分も似たような体験をしてきたから、爽太の気持ちがわかりすぎるんですよ。ただあえて言うなら、爽太はちゃんと失恋して「呪い」から解放されないとダメですね。正しく失恋の味を知って、恋愛ゲームから抜け出すのが一番重要な気がしますね。サエコさんは「呪い」でしかないわけですよ。呪いを解除するための討伐対象です。

 

――さすが、”生ける爽太”ですね!

 

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 もっと攻めまくればいいのに、爽太……!(『失恋ショコラティエ』七巻より)

 

大地 まずお前が呪いを解除されろよ(笑)。

 

klov まあ間違いなく、柑橘くんも爽太もプライベートは呪われてるよね。

 でも、基本は問題ないんじゃないの。だって君ら二人とも、「仕事と私、どっちを選ぶの?」って言われたら、迷わずに「仕事」って答えるタイプじゃん。みんな忘れがちだけど、実は爽太は”天才ショコラティエ”だからね。サエコさんに振られても、どうせ「失恋の味がするチョコ」とか創作しちゃうだけでしょ(笑)。大丈夫、大丈夫。

 

恋愛ゲームで強者だったサエコも、結婚ゲームでは弱者

――なるほど。じゃあ、サエコさんの方はどうでしょう。彼女は既に結婚してるわけですよ。どうしたら幸せになれるんだろう。

 

大地 まず押さえたいのは、サエコさんは、エレナとかにはない根本的にすごい武器を持ってることなんだよね。それは、彼女こそが爽太のショコラティエとしての魅力を、実は誰よりも高く評価していることだよ。

 

――あ、なるほど。本当は仕事が一番大事な人間である爽太が、本音では一番評価してほしい部分を、実はサエコさんは誰よりもわかっているんですね。でも、「媚び」「モテ」みたいな彼女の振る舞いって女性的には考えさせられるところなんですが(笑)、あれ、男性はいいんですか。

 

大地 爽太も作中で似たようなことを言ってるよね、全然オッケーでしょ。

 だって、あれって要は女の子が、男性を中心に置く価値観を選択したときの振る舞いだもん。それを向けられて、気分が悪い男はいないでしょ。まあ、それで付き合うかは別問題だけど。

 

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天然なんだか、計算なんだか分からないサエコの恋愛力の高さ。あざとすぎるよ!(同上)

 

柑橘 まさにその通り。ただですね、問題はサエコさんがそれで幸せになれていないところですよ。そこは忘れちゃいけません。

 

――は! なるほど!!

 

柑橘 そこで僕が強く言いたいのは、彼女は『CLANNAD』をやってないからダメだということですね。

 

――ほう……。

 

柑橘 つまり、「幸せとは何か」への想像力が全然足りないんです。爽太もそうだけど、サエコも実らない恋愛があることを知ったほうがいい。恋愛と結婚はルールが違うから。だからバツイチのDV男を捕まえちゃうんだよ(笑)。

 

――『CLANNAD』はともかく、確かに「恋愛ゲームの強者が婚活ゲームでは弱者だった」というのがサエコさんですね。

 

klov だから彼女は、その違いを知った上で、ずっと付き合えるパートナーを見つけるべきだったんだよね。

 

大地 「媚び」や「モテ」の戦略は、若いうちはいいけど、年をとるにつれて通用しなくなるから、ちゃんと考えたほうがいいということなんだろうね。だって、単に媚びられるより、頭が良くて見る目のある女性が、自分を頼りにして生きてくれた方が、男にとっても本当の意味で嬉しいもんね。

 サエコさんの場合、せっかくいい武器を持っていても、いまのままでは今度は彼女自身が爽太の踏み台にされる人生になる可能性が高い。いくら彼女が恋愛ゲームの強者とはいえ、そのゲームを続行するには「人妻」というのはさすがに強力なハンデだよね。

 

エレナには幸せになってもらいたいのですが……

——個人的には、サエコさんよりエレナの方が圧倒的にいい子だと思って、共感できるんですよ。そう思いませんか?

 

一同 都合がいい女って感じ……(笑)。

 

——いやー……大変つらい話ですね(笑)。

 

大地 でも、なかなかいないレベルで、とてもいい子だと思う。現実的には、エレナに流れるのが自然だと思うよ。

 

柑橘 エレナのいいところは、相手のことを考えられるところだよね。で、弱いところも、一緒。ついつい相手のことを考えて、ゲームに負けてしまうところ。

 

klov エレナの報われなさから導き出せるのって、恋愛はタイミングということだと思うんだよね。

 

――エレナには、マジで幸せになってもらいたいんですけど、どうにかなりませんか!?

 

klov あのねえ、エレナが幸せになろうとするなら、かなり戦わないといけないよ。だって、爽太は徹頭徹尾「サエコさんを落とすゲーム」しかしてないの。実は、ゲームの舞台にすらあげてもらえてないんだよ。爽太は、エレナのことを二番手だとしか思ってないの。

 

大地 そうそう、それ! 二番手の女を本命に昇格させる男はいない。そのことを知らずに不幸になってる女の子は、本当に多いよね。

 

――ははは……(苦笑)。

 

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エレナつらい。。。(同上)

 

大地 でも、そうだなあ。アドバイスするとすれば、サエコさんはそもそも結婚してるし、エレナも悪い子ではないわけで、とにかくサエコさんから爽太を奪いとることだけに集中するべきなんじゃないの。

 もうね、爽太をデートに誘いまくって、サエコさんの目の前でイチャイチャしてるところを見せつけて、薫子さんに何を言われようがあきらめない。エレナくらいの女の子がそれだけ本気で攻めれば、さすがに男は落ちると思うよ。

 

――なるほど。まあ、それが出来ないからエレナなんですけどね。

 

大地 そういう意味では、誕生日パーティの招待状がどう展開していくか、楽しみだよね。

 

「薫子さんは幸せな恋愛に踏みだそうとしてるんですよ!」

――最後に薫子さんなのですが、なんかドラマ版では意外にも重要なキャラになってて、びっくりしました。男性からすると、薫子さんってどう見えるんですか?

 

大地 「あー、いるなー」ってだけ。正直、何とも思わない。

 

klov 確かに、マンガ版とドラマ版で存在感は違ってる。そりゃ、爽太と同じ職場で、一緒に過ごしてる時間は長いから当然なんだけど。

 

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ひねくれ薫子さん。でも、ドラマだと、なんか可愛くみえるんですよ。(同上)

 

柑橘 薫子さんの偉いところは、幸せになろうと恋愛に踏みだそうとしているところですよ!

 

――ですよね!

 

柑橘 まあ、結局プレーヤーとしてのサエコさんを際立たせる役回りにしかなってないんだけどね(笑)。

 でも、最後に勝つのは薫子さんだと僕は強く信じてますね。まあ、このまま爽太がこじらせすぎて、「俺のことをちゃんと理解してくれてるのはやっぱり薫子さんだけだ!」みたいな展開になったら、逆に不幸になると思うけど(笑)。

 

大地 それはありえないけどヤバい。見たい(笑)。

 

今後どう展開していくか

失恋ショコラティエには、Twitterがなかった

 ——こうやってキャラを振り返ってみると、水城せとな作品全般に言えることですが、みんな個性が強いですね。

 

klov 失恋ショコラティエの登場人物って、恋愛をゲームみたいにプレイしていると思うんですよ。主役の爽太は作中ではサエコさんを落とすために生きてるかのように描かれてる。恋愛ゲームから抜け出せないサエコさんと、サエコを落とすゲームに夢中な爽太。それから、ゲームのルールが分かってないエレナ。それぞれがゲーム内の「役割」をしっかりこなしていて、それがキャラの個性につながってると思う。

 

大地 この作品は、アラサーのキャラたちがみんな揃って一方通行な片思いに葛藤してるんだよね。爽太とかもっと強引にいけよって思うし、エレナも頑張って押せばいいじゃんって思うから、もう読者や視聴者は「ツッコミ」したくて仕方ない。そういう彼らへのツッコミ欲をかき立てるところが、ネットで話題になっている理由だと思うんだよね。

 

――ネットということで思い出したのですが、この物語ってインターネットが出てこないですね。

 

大地 そうそう。それが彼らの恋愛が不器用に見える理由なんだと思う。実はこの物語は、ソーシャルメディア登場以前の恋愛の駆け引きなんじゃないだろうか。

 だから、失恋ショコラティエのキャラたちがスマホを持って、Twitterやってたらめっちゃ面白いと思うんだよね。爽太はエレナとチョコ食べに行ったらTwitterに写メ上げて、きっと薫子さんは絶対にTLでひそかにそれを確認してる(笑)。で、サエコさんはきっとFacebookでリア充アピールをするんだよね。もう、爽太もサエコさんもこんなに冷静に駆け引きできないよ。

 

klov そもそもネットがあったら、サエコさんが結婚することは、FBで知るよね。海外にいるときも、爽太は絶対にネトストしてる(笑)。

 

大地 エレナとか、Twitterやってたら内面が見え見えで結構カワイイかもね。エレナの気持ちを爽太が察して、ほだされたりして。

 

――サエコさんはもう結婚してるので、堂々と爽太にああいう振る舞いはできませんからね(笑)。エレナの方が有利になるかもしれないですね。

 

柑橘 だよね。エレナは空中リプとかやって、結構イチャイチャしてたりしそう。

 

これからの、登場人物たちの恋模様はいかに 

――ドラマ版がどうエンディングを迎えるのか、マンガと同じように進んでいくのかちょっと分からないところはありますが、最後にマンガ版『失恋ショコラティエ』が、今後どう展開していくか予想してみましょう!

 

柑橘 やっぱり、爽太が「俺のことを分かってくれるのは、薫子さんだけだ」と血迷う展開だとアツい(笑)。

 

大地 爽太が薫子さんと何かあると面白いよね(笑)。でも、薫子さんの論理って、実は利己的で歪んだものだと思うから、個人的には好きじゃないんだよね。

 

――言われてみれば、そういうところはありますね。

 

大地 でもまあ、爽太がサエコさんに冷めない限りは、結ばれないと思うなあ。個人的には、サエコさんが人妻という問題点をどうクリアしてくるのかがちょっと楽しみです。

 

klov エレナと爽太がくっつくのか、はたまたサエコさんは離婚してしまうのか。この物語のキモは、いま敷かれているゲームのルールを変えようとする人が出てくるか否かだと思う。少なくとも、今のルールに最適化して勝てるのは、爽太とサエコしかいないからね。そこに注目しながら、楽しみにしていきたいですね。

 

——みなさん、今日はありがとうございました!

 

「失恋ショコラティエ」の女の子版の座談会や、水城せとなさんの作品の書評もあります。合わせて御覧ください!

 

 

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