ねとぽよでは初投稿です。淫夢要素はありません。

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前回の反応について

point2000として前回、初めてまともな記事を書いてみました。

 

日本のインターネットにおけるホモネタの歴史【前編】

 

淫夢サイドからも一般サイドからも好意的な反応をいただいて嬉しい反面、少し困惑しています。このネタの扱いは極めて扱いが難しいと編集長とも話していて、場合によっては記事の削除も仕方あるまいと考えていましたし、淫夢サイドから「フ・ザ・ケ・ン・ナ! ヤ・メ・ロ・バ・カ!」 などと言われても仕方が無かったと思うのですが……今後どう評価されるかわかりませんけどね。

今回は、ホモネタの正史から外れたけれども紹介しておきたい傍流の歴史とホモネタ全体の今後についてのお話です。前回の記事で紹介しきれなかったネタやレスリングの件、MADGEARに対する個人的な思い出、ホモネタのこれからと言った部分を書いていきたいと思います。

 

ネットで話題のホモネタ

さて、前回はネットのホモネタにおけるメインストリームを振り返ってみましたが、ネットで話題となったホモネタはこれだけではありません。さらっと、おさらいしておきましょう。

 

六尺兄貴・変態糞親父など(2001~)

前回の記事でネットの黎明期に最初にネタになったホモネタは、六尺兄貴であると書きました。しかし、他にも同性愛者向けの掲示板には、伝説的な投稿が数多く存在しています。“岡山の変態糞親父”こと、変態糞土方という人物は代表的な存在で、その絶望的に汚いプレイ内容と見る者を引きつける疾走感のある極めて秀逸な文章力により、「岡山の文豪」と呼ばれることもあります。

 

やったぜ。 投稿者:変態糞土方 (8月16日(水)07時14分22秒)

 

昨日の8月15日にいつもの浮浪者のおっさん(60歳)と先日メールくれた汚れ好きの土方のにいちゃん

(45歳)とわし(53歳)の3人で県北にある川の土手の下で盛りあったぜ。

今日は明日が休みなんでコンビニで酒とつまみを買ってから滅多に人が来ない所なんで、

そこでしこたま酒を飲んでからやりはじめたんや。

3人でちんぽ舐めあいながらなり持って来たいちぢく浣腸を3本ずつ入れあった。地下足袋だけに

しばらくしたら、けつの穴がひくひくして来るし、糞が出口を求めて腹の中でぐるぐるしている。

浮浪者のおっさんにけつの穴をなめさせながら、兄ちゃんのけつの穴を舐めてたら、

先に兄ちゃんがわしの口に糞をドバーっと出して来た。

それと同時におっさんもわしも糞を出したんや。もう顔中、糞まみれや、

3人で出した糞を手で掬いながらお互いの体にぬりあったり、

糞まみれのちんぽを舐めあって小便で浣腸したりした。ああ^~たまらねえぜ。

しばらくやりまくってから又浣腸をしあうともう気が狂う程気持ちええんじゃ。

浮浪者のおっさんのけつの穴にわしのちんぽを突うずるっ込んでやると

けつの穴が糞と小便でずるずるして気持ちが良い。

にいちゃんもおっさんの口にちんぽ突っ込んで腰をつかって居る。

糞まみれのおっさんのちんぽを掻きながら、思い切り射精したんや。

それからは、もうめちゃくちゃにおっさんと兄ちゃんの糞ちんぽを舐めあい、

糞を塗りあい、二回も男汁を出した。もう一度やりたいぜ。

やはり大勢で糞まみれになると最高やで。こんな、変態親父と糞あそびしないか。

ああ^~早く糞まみれになろうぜ。

岡山の県北であえる奴なら最高や。わしは163*90*53,おっさんは165*75*60、や

糞まみれでやりたいやつ、至急、メールくれや。

土方姿のまま浣腸して、糞だらけでやろうや。

変態糞親父より)

 

 

この手の掲示板の書き込みには、その他にも「ケツマンおっぴろげて神妙に待ってろ!」でおなじみの淫乱ポリスや、「イサキは、と、取れたの??」で有名なコピペのネタなど、強烈なネタの数々は今でも薄れることはありません。

なぜ彼らの書き込みが我々を惹きつけてやまないのか? ――その理由は、やはりこの手の書き込みはいわば求愛行動の一種であり、相手に興味を持ってもらわないといけないからだと思います(クジャクが美しく羽を広げる行為と似ていますね)。それ故に文章が洗練され、「ホモは文豪」と呼ばれるほどの名文が数多く生まれたのでしょう。

 

僕らの春はこれからだ(2005年)

これは2005年に、「ふたば★ちゃんねる」経由で「ニュース速報(VIP)」に伝来したみくにりょうが描くショタホモ漫画を扱ったものです。一時期爆発的に流行したもののすぐに下火になりましたが、このときに作られたAAは今でも見かけることができます。ニュー速VIPの1000.txt(スレッドでのレスが1000に達した時に自動的に貼り付けられるテキスト)のAAの元ネタにもなっています。

 

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レスリングシリーズ(2007年~2012年)をどう捉えるべきか

ホモネタの正史の条件とは?

レスリングシリーズは、2007年8月頃から2chのYouTube板で行われていたニコニコ動画のランキング工作をするための釣り動画の一つとして使われていたことから始まります。そのせいで、ガチムチパンツレスリングの珍妙な内容や、空耳などがMAD制作者などに大いにうけ大量のMADが作られることになりました。

さて、実は前回の記事を上げたときに「レスリングはホモネタのメインストリームではないのか?」という反応が少なからず存在したようです。これはとても重要な論点なので、少し紙幅を割いて説明したいと思います。

 

 

まず結論から述べてしまうと、レスリングはメインの文脈ではないというのが自分の見解です。

その大きな理由は、まさに上述の通り、レスリングは元々ランキング工作の嫌がらせ用の動画として投下されたにすぎないことです。その点で、2chなどの場所でネタとして受け入れられていた「くそみそテクニック」や「真夏の夜の淫夢」とは毛色や出自が少々異なっており、ネット文化の歴史における正統性が弱いと言わざるを得ません。

特に淫夢と比較したときに、「あやしいわーるど」や「あめぞう」のミームを部分的にでも受け継いだ2chを源流とし、2chで盛り上がってきた淫夢と、2chを出自としつつも主にニコニコ動画に対する嫌がらせとして盛り上がったレスリングのどちらが、ネットのホモネタのメインストリームと言えるのか。それは、やはり淫夢に軍配が上がるのではないでしょうか。もちろん規模としては、レスリングは決して小さいものではありませんが……。(※注)

 

※注:淫夢がここまで盛り上がったのはホモネタに耐性がない一般ユーザーや、ボカロや歌ってみたなどを贔屓しサーバーを増強せず誰も得しないニコファーレなどにうつつを抜かして、超会議などというリア充向けのイベントで赤字を垂れ流し、淫夢の名MADを私怨的に削除してきたUNEIに対しての抗議、嫌がらせとして活用されているという部分も大いにあります。(ちなみにBB先輩シリーズではしばしばニコニコ本社が爆破されますが、アレもUNEIに対する抗議の意味合いがあります。)

 

 

レスリング衰退の原因 

ちなみに、レスリングシリーズは2009年・2012年には象徴的な存在であるビリー・ヘリントン氏が来日して、大きな話題を呼びました。同じ2012年にはfigmaも発売されたのですが、どういうわけかこのムーブメントは急速に下火になっていきました。

これは非常に象徴的な話で、衰退した理由はずばり、「嫌がらせのエンターテイメント化」が成立しなくなってしまったからだと自分は考えています。

ニコニコで言うと”エア本”がそうでしたが、インターネットでは古くから嫌がらせのエンターテイメントが成立していたきらいがあります。2ch黎明期の祭りで、あのひろゆきも参加したという1999年の「NTTドコモ埼玉掲示板事件」や2001年の「田代祭」、2003年の「川崎祭」は、どれもドコモのCMキャラクターだった広末涼子や田代まさし、川崎憲次郎に対する嫌がらせ、あてこすりが全ての始まりです。

レスリングに関してはニコニコ運営による公式化によって嫌がらせのエンターテイメントとしてのレスリングが完全に成立しなくなってしまった、という側面は否定できないでしょう(エア本についても嫌がらせの対象がガチギレしてしまったと言うことが衰退の直接的な原因です)。後述しますが、淫夢も似たような理由で衰退の兆候が現れています。

 

MADGEARの思い出

MADGEAR(2003年~2007年)

これは、メタルギアソリッドというゲームで、主人公のソリッド・スネークが劇中で「性欲をもてあます」と実際に発言したことを土台に作られた、「MAD GEAR SOLID」と呼ばれるMADから始まりました。スネークが生きるもの全てに性欲をもてあますMADです。(なので、厳密にはホモネタとは言い切れない部分もあります)。

 

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そもそもはWinMXやWinnyなどで流れていた音声MADから始まったとも言われていますが、起源ははっきりしていません。少なくとも、ネットで広く知られるようになったのは「MAD GEAR SOLID -Integral-」と呼ばれるバージョンからではないでしょうか。

その後も同一制作者によるものと思われるDirector’s no cut版や完全版、リメイク版がリリースされます。

これに影響されたフォロワーたちが制作したMADが、「性欲MAD」と呼ばれるものです。性欲MADは、主にFlash板で制作され、有志によって保管サイトが作られていました。

初期に2つほどのサイトが作られたのですが、早々に更新が停止。にも関わらず、性欲MADは増え続ける状態で、保管先が必要な状況でした。 

実は、そのときに手を挙げたのが自分でした。2005年のことです。point2000という名前はその前後から名乗っています。恥ずかしながら当時は、HTMLもよく知らずに保管していたので、本当に最低限の保管でしたが、それでも皆さんに喜んでいただけましたし、自分としては良い思い出だと思っています。

しかし、保管サイトは結局、著作権違反により通報され、削除され、衰退していきました。ただ、これはあくまでも「表向きには」の話で、当時は色々とありすぎて有耶無耶になってしまったことも多くあります。正直なところ、自分も衰退した理由を特定することができずにいます。もちろん、理由は一つだけではないと思いますし、後述する理由によってFlash板、Flash文化自体が衰退したことも原因の一つだとは思いますが……。

せっかく、話のついでなので、個人的な見解をここで書いておくと、衰退の直接の原因となった保管サイト通報の前後に、性欲スレのコミュニティ内に、”とある変な子”が現れたことが大きかった気がしています。コミュニティに受け入れられなかったことに逆恨みした彼が、一連の通報や大規模な荒らしを行い、一時期スレ自体の機能が停止してしまったのです。どうも、これが大きな原因であったのかもしれない、と自分は考えています。ただ、何せ昔の話なので、よく思い出すことができないのですね……(管理者としても、個人的に色々とゴタゴタしていた時期だったということもあります)。

 

なんというか……みんなごめん! 俺もあの頃は随分若かった。

そんな気持ちです。

 

とにもかくにも、「MAD GEAR SOLID」自体は、実は小島氏を初めとする本家のスタッフにもウケたと風の噂で聴いたことがあります。メタルギアソリッド3の完全版であるサブシスタンスのおまけの1つとして追加された「シークレットシアター」は、どうもそれに影響をうけたものであるらしい……とまことしやかに言われていますが、真偽は定かでありません。

MADGEARの極めて特異なところは、1人の制作者が産んだFlash動画が始まりで、その後にフォロワーが続々と現れていった点です。また、制作者も「MAD GEAR SOLID」以外の作品を作っているのかどうかが定かではなく、彼がどのような人物なのか、どのような意図であのFlashを制作したのかも一切わかっていません。

ニコニコ動画で言えば高橋邦子が該当するタイプのミームではないでしょうか。

このように他とは独立しているミームのため、ホモネタのメインストリームとは全く違う出自を持ち、独自の発展を遂げたネタであると思います。ただし、MADGEAR界隈で作品を作っていた人物が淫夢MADを作成するような例もあるので全く無関係とも言えません。具体的には変態糞親父の朗読でおなじみのamny氏は元々MADGEARでMADを制作していた方ですし……。

 

ホモネタのこれから

蛇足・淫夢一章までの時代と現代の違い~2chからニコニコ動画へ

さて、前後編にわたって、簡単にホモネタの歴史を振り返ってみました。随分と様々なホモネタがインターネットに根付いていることを理解していただけたのではないでしょうか。で、ここからは蛇足の考察を長めに記したいので、読みたい方だけどうぞ。

 

さて、淫夢一章までの時代と、野獣先輩がメインとなってしまった現代では、大きく違う点があるのではないかと自分は考えています。 

おそらく、その違いを生み出したのは、日本のインターネット文化が、テキストベースの文化から動画ベースの文化へと移り変わっていったことです。これは2006年以降日本でYouTubeが活発に利用されるようになり、また2007年にニコニコ動画がリリースされたことが影響しているのではないかと考えています。

これ以前に大きな影響力を持っていたのは2chですが、別にもうコミュニティやミームの発信先として2chは終わったという議論をしたいわけではありません。ただ、文化の盛り上がる場所、人が多く集まる場所が変わったのだと思います(実際2chでも、例えばなんJ板では一時期まで淫夢スレが毎日のように建っていましたし、YouTube板やガイドラインにも淫夢スレはいまだに存在しています)。

 2chは掲示板であり、基本的には文字情報しか取り扱うことができません。画像や音声、動画などは他のアップローダにデータをアップロードをする必要がありました。しかも、アップローダでファイルを長く保存させる手段は少なく、後からネタを追いかけることが極めて困難だったのです。それらをまとめるまとめ・保管サイトやまとめwikiが必要とされた理由はまさにそれで、今も変わらないはずです。特に動画というメディアは容量が非常に大きく、そういう巨大なデータを長期間保存できるスペースというものが当時インターネット上に存在していませんでした。もちろん、ユーザーの回線速度も(特にモバイルでは)、十分ではありません。

そうした状況の結果、ゼロ年代前半のインターネット界隈では、容量が比較的軽量で見栄えも良いFlashというメディアがネットで盛り上がったのだと思います。

淫夢とは、言うまでもなくゲイビデオを素材としたミームです。なので、テキストベースの文化では、このミームの勢力拡大に限界がありました。野獣先輩が人気になったのは、テキストではわかりづらい映像や音声のインパクト(映像の暴力とも言います)が、ニコニコ動画によって多くのユーザーに容易に知れ渡ったからではないのでしょうか。

ただ、ニコニコ動画はコミュニティ機能が貧弱なので、niconico全体で全てが完結してはいません。また、そもそもインターネット人口が膨れ上がり、クラスタ化が進んだ今のインターネットに、文化の中心も何もないかもしれませんが……。少なくとも、自分のような昔のネットの住人はなんだかんだで2chに流れ着いていたのですが、今はそういった人々がニコニコやTwitterに集まっているという状況があるのではないかと思っています。

 

淫夢の衰退、そしてこれからのホモネタ

2014年現在、野獣先輩が世に出てからすでに5年が経とうとしています。去年は9月に未発掘作が公開され、王道を征く彼の人気がいまだ健在であることが証明されました。しかし、ここ最近、淫夢が衰退しているのではないかなどと言われることも出てきました。衰退していないにしても、少なくとも行き詰まりを感じるのは確かです。 

原因は、2つ考えられます。1つは淫夢というミームが人口に膾炙してしまったこと、もう1つはインパクトのある新作が出てこないことです。

前編でも書いたように、淫夢はもはやホモネタという範疇を越え、元ネタを知らない人間までが淫夢語録を利用するまでになっています。また、「クッキー☆」のような淫夢の強烈な部分を抜いたマイルドなネタもあり、以前と比べたらネットユーザーに広く受け入れられてしまいました。もはや、嫌がらせのエンターテイメントとして、成立しなくなっているのではないかと自分は感じています。実際、転載禁止騒動の件も影響している可能性がありますが、ここ最近なんJにおいて淫夢のスレが急激に減っています。なんJでは一時期を境に「淫夢オワコン論」を語るスレッドがしばしば建つようになりました。

また、新作についても、糞喰漢という汚さのベクトルにおける頂点が存在している現在、これ以上汚いものを求めるならばそれこそスポメン4Fにでも赴くしかないでしょうし、かといって野獣先輩などの新作が発掘・発売される可能性はせいぜい微粒子レベルではないでしょうか(ただ、昨年末にはKMRの新作も発掘されているので、まったくの0とは言い切れませんが…)。新ジャンルもないわけではないのですが、受け入れられるネタになるかどうかは未知数です。継続的に新作が出ているAcceedは昨今の「不正利用」にご立腹という話もあり、活発な発掘活動は今後難しくなるかもしれません。

また、「クッキー☆」についても釣りキチおばさんなど出自が面白いものが出てきているのですが、こちらもどこまでコンテンツの寿命が続くかわかりませんし、そもそももはやホモネタではないという問題もあります。

あるいは、もし有名人のビデオ出演が発覚するスキャンダルが再び起これば、また危険な領域へと突入するのかもしれません。しかし、去年発掘されたSGCNは、内容も蛋白で淫夢界隈どころかお茶の間ですら存在が風化してしまう始末です。やはり有名プロスポーツ選手や著名芸能・文化人が出演し、激しいプレイを行うビデオが発掘されないことには、キャラクターとしての定着も難しいでしょう。

なので、少なくとも流れが変わるレベルの衝撃的な作品やキャラクターが発掘されるまでは、野獣先輩をはじめとした既存のキャラクターが、今後も淫夢界隈を賑わせてゆくことになるのではないかと思います。

 

もっと端的に述べてしまうと、のみぞ知ると言ったところでしょうか。

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ここまでに書いたものはあまりにもざっくりとした歴史で細かい話を始めると本当にきりがないのですが、また機会があれば記事を書かせていただきたいと思います。

 

参考資料

淫夢年表

 

 

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アレなネットに浸かって人生を踏み外したことが全ての基点だった。自分の無力感。なぜこんなに無力なんだ。自問自答する日々。最終的に出会ったのがねとぽよだった。

だいたいそんな感じのインターネットこじらせマンです。

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